◇外国人ゲストによる講演会 (令和6年7月7日(日)13:30~15:00)
今回ゲストでお迎えしたのは安芸府中高等学校で英語を教えておられるハワイ州オワフ島出身のロブ・ジェイ・ヨン・リーさんで演題は「円形の道」でした。この講演会には会員、非会員合わせて33名が参加されました。
まず、ハワイの州旗について次のような質問から始められました。州旗の中にあるユニオンジャックを示されてどこの国旗であるか、また8つの横縞があるが何を表しているかでした。ユニオンジャックは、英国海軍とハワイ王国との歴史的な結びつきを表していることと8つの縞模様はハワイの主要な島々を表していると説明されました。次にいくつかのだまし絵を示されそれぞれの絵がどのように見えるか隣の参加者と話し合うように指示されました。その後、「視点」によって全く違った二通りの絵に見えることから物事を理解するときには「視点」が大切であると説かれました。さらに、ご自身のルーツについて説明されました。父方は韓国人で母方は日本人であり、曾祖父母と祖父についても語られました。祖父は「日系アメリカ人のカウボーイ」でありカウボーイは白人とは限らないことを付け加えられました。
1941年12月7日、日本による真珠湾攻撃から日系アメリカ人の人生は激変し非常に過酷な生活を送ることになったことと終戦間近に日本では広島に原爆が投下されたことについて語られました。米国で原爆投下は戦争を終わらせるためと教えられたが広島に来て原爆投下を違った「視点」で見ることができるようになったと述べられました。最後に、祖先の出身地に戻ってきている自分の人生は「円形の道」をたどっていると結ばれました。
講演が一方通行にならないようにつねに参加者に問いかけながらお話を進められ質疑応答も活発なものになりました。ハワイの違った側面を知ることができ大変有意義な講演会になりました。