共催事業「原爆の子 さだ子の願い」紙芝居活動(令和7年8月6日)
当協会が共催事業として関わっている「原爆の子 さだ子の願い」紙芝居活動が8月6日に平和公園の原爆の子の像周辺で行われました。この活動は世界中の人たちに原爆の悲惨さと平和の尊さを英語と日本語で伝えることで、生徒たちの語学力とコミュニケーション能力を養いながら、「学びと発信」の姿勢を育てるという趣旨の活動です。
今年も酷暑の中での活動でしたので、熱中症対策として木陰の風通しの良い場所を選んで、午前中のみの活動となりました。早朝、府中町内の府中中学校、緑ヶ丘中学校、安芸府中高等学校3校の生徒46名が平和公園に集結。8時15分、原爆の子の像の前で黙とうを捧げました。9時になり、今年が最後の紙芝居活動となる安芸府中高校の3年生が、原爆の子の像の前で紙芝居を演じました。その後、その3年生たちがリーダーとなり、6つのグループに分かれて、国内のみならず様々な国から訪れた人々に英語と日本語で紙芝居を上演しました。
国内外からの来訪者の真剣なまなざしを受けながら懸命に声を発し、さだ子さんの願いを届けようと一生懸命に演じました。生徒の熱演に涙する方もおられ、上演後には感謝や励ましのコメントを多く頂き、お礼にと民族楽器の優しい音色を披露して下さった方もいらっしゃいました。生徒たちは皆、自分たちが上演したさだ子の紙芝居を通して、多くの人たちにヒロシマを伝えることができたと実感したようで、自らの心にも平和への強い願いが芽生えたようでした。また、卒業生も応援に駆けつけてくれ、昨年以来の1年ぶりに上演してくれたり、1学期に平和学習をした府中北小学校6年生の児童も特別に上演しました。
被爆80年の節目の年に、府中町内で学ぶ小中高の生徒が「原爆の子 さだ子の願い」の紙芝居を通して繋がり、力を合わせて平和への想いを発信した貴重な体験の1日となりました。






