国内視察研修(令和6年11月24日)

国内視察研修(令和6年11月24日)

11/24(日)にバス1台に乗り込み、7ヶ国(インドネシア、スリランカ、ベトナム、ラオス、中国、韓国、日本)からの計38名で広島県世羅方面への紅葉狩り、せらワイナリー、八天堂カフェリエ巡りの旅へと向かいました。この視察研修は異文化交流と自然の美しさを楽しむ絶好の機会となりました。
最初に訪れたのは、世羅町の今高野山です。山全体が色とりどりの紅葉や銀杏に彩られ、その美しさに心を奪われました。赤や黄色、緑の葉が織りなす景色はまさに絶景で、晴れ渡った青空、真っ赤な神之橋とのコントラストが一層美しさを引き立ててくれました。私たちはその美しい景色を背景に、思い思いのポーズを決めて大撮影会を始めました。特に外国の方々がとる優雅なポーズはまるで俳優のようで見ているだけで感心してしまいました。
次に訪れたのは、せらワイナリーです。ここでは、美味しい昼食とワインの試飲を楽しみました。地元の食材をふんだんに使った鶏料理はどれも絶品で参加者全員がワイワイとご飯を食べながら、出身国の食文化や普段、日本で食べている料理について話しました。さまざまな種類のワインを試飲し、それぞれのお気に入りを見つけることができましたし、少し飲み過ぎて顔が赤くなっている方々もいました。バス旅行ならではの特権ですね!お酒が飲めない方には梨ジュースの試飲ができるのも嬉しいポイントです。
最後に、広島空港の隣にある八天堂カフェリエに向かい、パン作り体験をしました。スタッフの方々が丁寧に教えてくださり、好きな動物や生き物の形に整えて楽しく作業を進めることができました。パンを焼いている時の香りも香ばしく、また八天堂パンの特徴であるカスタードクリームも味わうことができ、達成感とともにその美味しさを堪能しました。パン作りを通じて参加者同士の絆も深めることができました。自然の美しさと地元の魅力を存分に味わうことができる素晴らしい旅でした。豊かな自然と食材に触れ、心身ともにリフレッシュすることができました。また訪れたいと思える、素敵な思い出がたくさん詰まった旅行でした。異文化交流を通じて新たな友人もでき、忘れられない一日となりました。

英語でハロウィン! (令和6年10月12日)

英語でハロウィン! (令和6年10月12日)

令和6年10月12日くすのきプラザ小アリーナにて、小学生を対象とした「英語でハロウィン!」を開催しました。
参加者22名+参加者の兄弟数名で大変賑やかに盛り上がりました。国際交流協会スタッフの田中直実、田中裕美がウォーミングアップを担当しました。ハロウィンに関する、間違い探しのワークシートで楽しんだ後は、アメリカ出身の外国人講師のケイド先生に英語の授業を約45分間していただきました。

たぬきのコスチュームを着たケイド先生が、魔女や、ヴァンパイア、黒猫、かぼちゃ、おばけ、などさまざまなハロウィンキャラクターの仮装をした子供たちに”Who are you?”「君は何に仮装してきたの?」とたずねながら、あいさつをかわしていました。ハロウィンに関する語彙や簡単な文章を学んだり、絵本を読んでもらいました。Knock, Knock, Trick-or-Treat!の歌を、輪になってみんなで歌いました。今年の工作は、ケイド先生と一緒に、ハロウィンの小物入れを作りました。紙コップに毛糸を巻きつけて、目玉や口をつけて、モンスター、ミイラ、ゴーストを作りました。可愛らしいものや、少しこわいもの、おもしろい小物入れができて、子供たちも喜んでいました。

レッスンの後には、お楽しみのトリック・オア・トリートをしました。仮装した国際交流協会のスタッフに、”Trick-or-Treat!!”「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」と元気よく言って、お菓子をもらいました。そのあと、海外のお祝い事の際に使用される、中にお菓子が入った紙製のくす玉を割る遊び、ピニャータを行いました。紙で作られたモンスターの顔を、上から吊るして一人ずつ棒で叩いて割ると、中からお菓子がとびだしてきて、大いに盛り上がりました。今年もたくさんの、元気いっぱいの子供たちに参加していただき、スタッフも大変嬉しく思っています。英語のレッスンや、工作、トリックオアトリートなどのハロウィンイベントを通して、こどもたちが英語や外国の文化に興味を持ち、さらに親しんで頂けたら嬉しいです。

日本語教室生徒による外国人日本語スピーチ発表会

日本語教室生徒による外国人日本語スピーチ発表会(令和6年9月29日)

9月29日(日)にイオンモール広島府中さんの3階イオンホールにて、日本語スピーチ発表会を開催いたしました。
定例化されてから4回目の発表会でしたが、今回はイオンモール広島府中さんでの初めての開催で関係者一同ドキドキ、ワクワクの発表会となりました。

メキシコ、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、アイルランド、スリランカ出身の計13名の生徒が、それぞれの日本語のスキルと情熱を披露しました。出身国の文化紹介や日本での生活や旅行のエピソード、そして日本の美味しい食べ物について語り、ユーモアあふれる話を共有しました。

週末のパーティーを何よりの楽しみにしているメキシコ出身の参加者やたこ焼き愛と将来の夢を熱く語るインドネシア出身の参加者など、皆さんのスピーチは感動と笑いを誘い、観客を魅了しました。

当日は54名と多くの参観者にご来場頂き、異文化交流の大切さと日本語学習の楽しさを再確認することができました。参加者の皆様、そしてサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

共催事業「原爆の子 さだ子の願い」(英語)紙芝居活動(令和6年8月6日)

共催事業「原爆の子 さだ子の願い」(英語)紙芝居活動(令和6年8月6日)

当協会が共催事業として関わっている「原爆の子 さだ子の願い」(英語)紙芝居活動が8月6日に平和公園の原爆の子の像周辺で行われました。早朝、府中町内の中学校(府中中、緑ヶ丘中)、高等学校(安芸府中高)3校の生徒31名が平和公園に集結。8時15分、原爆の子の像の前で黙とうをささげた後、7つのグループに分かれて、訪れた様々な国の人々に英語で紙芝居を上演しました。

酷暑の中での活動でしたので、熱中症対策として木陰の風通しの良い場所を選んで上演し、熱中症指数計でWBGT指数を計測しながら午前中のみの活動となりました。この活動は、海外から訪れる人たちに原爆の悲惨さと平和の尊さを英語で伝えることで、生徒たちの語学力を養いながら「学びと発信」の姿勢を育てるという趣旨の活動です。参加した生徒たちは一生懸命に紙芝居を上演し、広島県内外からの日本人はもちろん、世界各国から多くの方々が足を止めて熱心に聞き入ってくださり、生徒たちの熱演に涙を流される方もおられました。

上演後には参観者ひとりひとりとコミュニケーションをとり、感想や励ましのコメントを頂き、生徒たちは皆、自分たちが上演したさだ子の紙芝居を通して、多くの人たちにヒロシマを伝えることができたと実感したようでした。また、この活動を通して、自らの心にも平和への強い願いが芽生え、その想いを紙芝居を通して伝えることで、聞いて下さった人たちの心にも平和の灯を灯すことができたのではないかと思います。

◇外国人ゲストによる講演会 (令和6年7月7日(日)13:30~15:00)

◇外国人ゲストによる講演会 (令和6年7月7日(日)13:30~15:00)

今回ゲストでお迎えしたのは安芸府中高等学校で英語を教えておられるハワイ州オワフ島出身のロブ・ジェイ・ヨン・リーさんで演題は「円形の道」でした。この講演会には会員、非会員合わせて33名が参加されました。

まず、ハワイの州旗について次のような質問から始められました。州旗の中にあるユニオンジャックを示されてどこの国旗であるか、また8つの横縞があるが何を表しているかでした。ユニオンジャックは、英国海軍とハワイ王国との歴史的な結びつきを表していることと8つの縞模様はハワイの主要な島々を表していると説明されました。次にいくつかのだまし絵を示されそれぞれの絵がどのように見えるか隣の参加者と話し合うように指示されました。その後、「視点」によって全く違った二通りの絵に見えることから物事を理解するときには「視点」が大切であると説かれました。さらに、ご自身のルーツについて説明されました。父方は韓国人で母方は日本人であり、曾祖父母と祖父についても語られました。祖父は「日系アメリカ人のカウボーイ」でありカウボーイは白人とは限らないことを付け加えられました。

1941年12月7日、日本による真珠湾攻撃から日系アメリカ人の人生は激変し非常に過酷な生活を送ることになったことと終戦間近に日本では広島に原爆が投下されたことについて語られました。米国で原爆投下は戦争を終わらせるためと教えられたが広島に来て原爆投下を違った「視点」で見ることができるようになったと述べられました。最後に、祖先の出身地に戻ってきている自分の人生は「円形の道」をたどっていると結ばれました。

講演が一方通行にならないようにつねに参加者に問いかけながらお話を進められ質疑応答も活発なものになりました。ハワイの違った側面を知ることができ大変有意義な講演会になりました。

 

令和6年度 第33回通常総会(令和6年6月1日)

令和6年度 第33回通常総会(令和6年6月1日)

『府中町国際交流協会 令和6年度 第33回 通常総会』をくすのきプラザ2階研修室にて開催しました。 府中町副町長齋藤長様をはじめご来賓の方々のご臨席のもと、会員の皆さまによる審議の結果、「令和5年度事業報告書、収支決算報告」「令和6年度事業計画書、収支予算書」「役員選任」の3議案が全会一致で承認されました。皆さまのご協力に感謝いたします。

昨年度はコロナによる規制解除に伴い、コロナ前の全ての事業を開催することができました。今年度は新たに2名の理事が加わり、新たな事業の試みも考えています。また、今後の事業活動の活性化に不可欠な事務職員の雇用条件改善について担当部署と協議してまいります。

今年度もどうぞよろしくお願い致します。

◇事務所開所日変更のお知らせ

◇事務所開所日変更のお知らせ

2024年4月から5月中旬にかけて、
事務員の都合により事務所の開所日が変更になります。

4月の開所日は、
 3日(水)、 4日(木)、
10日(水)、11日(木)、
16日(火)、17日(水)、
24日(水)、25日(木)です。

5月の開所日は追ってお知らせします。
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。

◆オコスタで会員交流会(令和6年3月17日)

◆オコスタで会員交流会(令和6年3月17日)

3月17日日曜日10時半から、広島駅の近くにある「お好み焼きスタジオOKOSTA(オコスタ)」で会員交流会を開催しました。当日は、外国人17名(ミャンマー3名、スリランカ2名、ベトナム2名、中国2名、ポーランド1名、カンボジア3名、メキシコ3名、アメリカ1名)を含む総勢38名が参加しました。

4つのテーブルに約10人ずつで分かれ、スタッフに教えてもらいながらお好み焼き作りに挑戦。鉄板には強火の場所と中火の場所があり、使い分けながら焼いていきます。好きなトッピングを4種類の中から選びました。ひっくり返すコツも習って上手くいったら、お互い称え合って大盛り上がり。自分で作ったお好み焼きは「格別に美味しい!」。近くに座った人とおしゃべりをしながら楽しいひと時を過ごしました。

最後にマイクを順番に回し、国と名前とその日の感想を伝え合いました。ほとんどの人が「お好み焼きを自分で焼く」のは初めての体験で大満足の様子でした。全員で記念撮影をしてお昼の12時に終了。今回は食事が中心の交流会で「広島」を感じる素敵な会となりました。さらに仲良くなるゲームも少し準備していましたが、時間が足りず次の機会に持ち越しです。これからも楽しく国際交流を推進していきたいと思います。

 

放課後子供教室「国際交流教室」(令和5年11月~令和6年2月)

放課後子供教室「国際交流教室」(令和5年11月~令和6年2月)

当協会会員でスリランカ出身のニルカさんご一家が、府中町教育委員会社会教育課が主催する放課後子供教室推進事業における「国際交流教室」の講師を務められました。11月~2月までの水曜の放課後、町内5校の小学校を回り、各校でおよそ1時間、十数人の児童に自国スリランカについての授業をしてくださいました。プロジェクターを使ってさまざまな写真を見せてもらい、スリランカの紹介をしてもらいました。

子供たちは日本とは大きく異なる気候や文化、食物、生息する野生動物に興味津々で熱心に聞き入っていました。スリランカはセイロンティーで有名でスリランカ原産の茶葉がキリン午後の紅茶に使用されているそうです。スリランカで最も多くの人が使用している言語シンハラ語であいさつも教わりました。
授業の最後にニルカさんから「世の中にはいろいろな人がいます。国、言語、考え方、肌の色など、みんな違ってみんないい!世界は一つの社会です。互いに理解する努力や心が大切です。」という重要なメッセージを頂きました。私たちも様々な国の人たちとお互いを尊重して生活していきたいものです。

帰り際には、習ったばかりのシンハラ語で「ボホマストゥーティー(ありがとう)」「ネワタハムウェム(さようなら)」とあいさつをして今回の国際交流教室は終了しました。

◇外国人ゲストによる講演会(令和6年3月3日(日)13:30-15:00)

◇外国人ゲストによる講演会(令和6年3月3日(日)13:30-15:00)

府中町国際交流協会は、3月3日くすのきプラザに於いてガーナ共和国出身のパメラ・アフィ・テティーさん(Ms. Pamela Afi Tettey、広島大学大学院生)をゲストに迎え「外国人ゲストによる講演会」を実施しました。会員、非会員合わせ20名にご参加頂きました。

講演者のテティーさんは、現在、文部科学省奨学生として広島大学大学院・統合生命科学研究科に在籍、博士号を取得すべく生物資源プログラムにて研究中です。講演では「Let’s learn about Ghana」のタイトルが示す通り、出身国のガーナについて地理、国の概要に始まり、独立前後の歴史、宗教、民族構成、文化等々幅広く紹介して頂きました。アフリカ大陸には3,000以上の部族とそれに準ずる数の言語が存在すると言われますが、ガーナにはアカン系を始め8以上の部族により250を超える言語が話されており、テティーさんはガーナを含む西アフリカ地域で主流と言われるエウェ(Ewe)系に属するそうです。ガーナもアフリカの他の国々と同様、欧州列強の植民地となり奴隷貿易の拠点の一つとなる等の歴史を経て1957年に独立、共和制・大統領制を敷いています。国旗には独立闘争で流された血を表す「赤」、豊かな鉱物資源の「黄」、森林等豊かな自然の「緑」の三色の帯の中央に、アフリカの自由の道標となる「黒い星」が配されているとの説明がありました。いろいろな話の中でユニークな印象を与えたのが、ガーナでは人の名前から生まれた曜日が分かるという話でした。テティーさんがミドルネームとしている「Afi」は金曜日に生まれた女の子に付けられる名前で、男の子は「Kofi」だそうです。因みに国際的に知られるコフィ・アナン第7代国連事務総長もガーナ出身ですが、その名前から彼が金曜日に生まれたことが分かりますね。

更に、ガーナの代表的な食べ物から人々の暮らし、その一例として結婚式の様子なども紹介されました。公平性を尊び、親戚を一人残らず招待するので大人数になると言われる結婚式では、皆が大好きなダンスも踊ります。テティーさん自ら実演してみせてくれ、参加者の一人もエウェ系の人たちが躍るダンスにトライし、会場は大いに盛り上がりました。テティーさんの明るく陽気な人柄も相まって、終始楽しい講演となりました。最後の質疑応答では、参加者から多くの質問やコメントが寄せられました。

「ガーナ」という言葉を聞いたとき、日本人の私たちの多くはチョコレートやその原料であるカカオ豆の産地としてのガーナ国を連想するのではないでしょうか。確かにガーナは依然として世界有数のカカオ豆の産地ですが、今回のテティーさんの講演を通じて、ガーナという国を具体的に知ることが出来ました。アフリカ大陸の西部にあり、大西洋に面し、植民地や奴隷貿易という暗い経験を経て独立を果たし、多様な民族が共存する民主的国家、カカオ豆の他、金を特産品とし、近年では原油も重要な輸出品である国、ヤム、キャッサバ、プランテーションバナナ、トウモロコシ、米等主食が豊富で農・海産物にも恵まれ食生活が豊かな国といったように。また、日本との繋がりについて、テティーさんはガーナ大学にある野口記念医学研究所(野口英世博士はガーナで客死)について触れていました。
最後にテティーさんは、広島大学大学院では水生昆虫の飼料資源としての有効活用についての研究を進め、ガーナ帰国後は水産資源分野で活用したいと抱負を述べていました。テティーさん、大変有意義な講演を有難うございました。テティーさんの留学の成果や今後のご活躍に期待しています。