英語でハロウィン! (令和7年10月25日)

英語でハロウィン! (令和7年10月25日)

令和7年10月25日くすのきプラザ小アリーナにて、小学生を対象とした「英語でハロウィン!」を開催しました。参加者の小学生22名+参加者の兄弟数名と保護者で約60名で、ホールはいっぱいになり、大変賑やかに盛り上がりました。
今年は、イギリス出身のルース先生にハロウィンにちなんだ英語のレッスンを約40分していただきました。アシスタントは国際交流協会の田中直実理事、田中裕美理事が務めました。元気よくHelloの歌からはじまり、かぼちゃの形を使って、HappyやSadなど色々な感情を英語で言ってみたり、黒猫やおばけ、プリンセスなど様々なコスチュームを着た参加者の衣装の色を英語の歌にあわせてタッチして遊びました。ハロウィンについての英語のお話を聞いた後は、What snack do you like?と好きなお菓子について英語で言う練習をしました。最後はたくさんのハロウィンキャラクターになりきって、Float like a ghost!などとアクションをしながら歌をうたいました。歌やジェスチャーをおりまぜながら、ユーモアたっぷりの授業に、子供たちはとても楽しそうに、積極的に参加していました。
レッスンの後には、ハロウィン工作をしました。切れ目を入れた紙コップ、モールとキャンドルを使って、ジャック・オー・ランタンを作りました。完成後、部屋を暗くすると、ライトアップした可愛いハロウィンランタンにみんな大満足の笑顔でした。先生を囲んで写真撮影の後は、お楽しみのトリック・オア・トリートをしました。仮装した国際交流協会のスタッフに、「トリック・オア・トリート!(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)」と元気よく言って、お菓子をもらっていました。今年も、可愛くて、元気いっぱいの子供たちに会えて嬉しかったです。年々、小学生の英語のレベルも上がってきており、自然と英語の受け答えのできる子も多いことに関心させらせました。ルース先生のレッスンや、工作やトリック・オア・トリートを通して、子供たちが英語をはじめ、異文化に興味を持ったり、理解したりする良い機会になれたら嬉しいです。

日本語教室生徒による外国人日本語スピーチ発表会

日本語教室生徒による外国人日本語スピーチ発表会(令和7年9月7日)

2025年9月7日、イオンモール広島府中様の3階イオンホールで「日本語スピーチ発表会」を開催しました。
韓国、アメリカ、カンボジア、ミャンマー、ベトナム出身の計9名の発表者の皆さんが日々の日本語学習の成果を堂々と披露し、参観者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。

スピーチでは、「カンボジア人にとってアンコールワットの尊さ」、「ミャンマーの社会情勢や貯金事情」、「日本で感じた印象深い事、嫌だった思い出」等、新しい学びや気づきが多くありました。
当日は会場にたくさんのうなずきと拍手があふれ、発表者も参観者も一緒になって心温まる交流のひとときを過ごしました。発表者の皆様、ご来場いただいた皆様、そしてご指導いただいた日本語教室の先生方、本当にありがとうございました!

今後も「新しい学び」、「外国とつながる」を意識したさまざまな国際交流のイベントを企画していきます。
次回もぜひ、お楽しみに!

共催事業「原爆の子 さだ子の願い」紙芝居活動(令和7年8月6日)

共催事業「原爆の子 さだ子の願い」紙芝居活動(令和7年8月6日)

当協会が共催事業として関わっている「原爆の子 さだ子の願い」紙芝居活動が8月6日に平和公園の原爆の子の像周辺で行われました。この活動は世界中の人たちに原爆の悲惨さと平和の尊さを英語と日本語で伝えることで、生徒たちの語学力とコミュニケーション能力を養いながら、「学びと発信」の姿勢を育てるという趣旨の活動です。

今年も酷暑の中での活動でしたので、熱中症対策として木陰の風通しの良い場所を選んで、午前中のみの活動となりました。早朝、府中町内の府中中学校、緑ヶ丘中学校、安芸府中高等学校3校の生徒46名が平和公園に集結。8時15分、原爆の子の像の前で黙とうを捧げました。9時になり、今年が最後の紙芝居活動となる安芸府中高校の3年生が、原爆の子の像の前で紙芝居を演じました。その後、その3年生たちがリーダーとなり、6つのグループに分かれて、国内のみならず様々な国から訪れた人々に英語と日本語で紙芝居を上演しました。

国内外からの来訪者の真剣なまなざしを受けながら懸命に声を発し、さだ子さんの願いを届けようと一生懸命に演じました。生徒の熱演に涙する方もおられ、上演後には感謝や励ましのコメントを多く頂き、お礼にと民族楽器の優しい音色を披露して下さった方もいらっしゃいました。生徒たちは皆、自分たちが上演したさだ子の紙芝居を通して、多くの人たちにヒロシマを伝えることができたと実感したようで、自らの心にも平和への強い願いが芽生えたようでした。また、卒業生も応援に駆けつけてくれ、昨年以来の1年ぶりに上演してくれたり、1学期に平和学習をした府中北小学校6年生の児童も特別に上演しました。

被爆80年の節目の年に、府中町内で学ぶ小中高の生徒が「原爆の子 さだ子の願い」の紙芝居を通して繋がり、力を合わせて平和への想いを発信した貴重な体験の1日となりました。

◇外国人ゲストによる講演会 (令和7年7月6日(日) 13:30~15:00)

◇外国人ゲストによる講演会 (令和7年7月6日(日) 13:30~15:00)

今回ゲストでお迎えしたのは安芸府中高等学校で外国語指導助手をされているテネシー州メンフィス市出身のサラ・フォーツさんでした。演題は「日本での旅 ーこの2年でー」、この講演会には会員、非会員合わせて32名の参加がありました。まず、出身地について触れられビール通り、ミシシッピ川、国立公民権博物館、キング牧師などを紹介されました。次に、日本に来られた理由を述べられました。その理由として、友達に日本に行くことを勧められたこと、日本語を習うことに興味があったこと、以前日本を訪れたことがあったことを挙げられました。日本に滞在されて感じていることを二つ取り上げられました。一つは東京と広島の違いでした。東京は公共交通機関がよく発達していて、楽しめることが沢山あるが、人が多すぎるなどがありました。一方、広島は土日を除けばそんなに混雑することはなく、公共交通機関は発達しているが東京ほどでなく地震は少ないなどを示されました。もう一つは、日米における学校生活の違いでした。米国では授業は話し合いが中心であり、休暇には宿題は無く、公立高校では制服が無いなどがありました。一方、日本ではテストを中心にして進んでいく授業で、体育祭、文化祭、先輩・後輩関係、教室清掃などがあると指摘されました。しかし、日米の学生は本質的に同じであることを付け加えられました。この後は、合衆国についてのクイズを14問出されました。「合衆国で一番長い川は?」「テネシー州の州都は?」「合衆国の公用語は?」などの問題をペアになった参加者の皆さんは相手と話し合いながら楽しそうに回答されていました。最後は質疑応答でした。参加者からの質問が次から次に出て活発な質疑応答となり、ゲストのサラさんとの交流が深まる貴重な時間となりました。

令和7年度 第34回 通常総会 (令和7年6月7日)

令和7年度 第34回 通常総会 (令和7年6月7日)

『府中町国際交流協会 令和7年度 第34回 通常総会』をくすのきプラザ2階研修室にて開催しました。
府中町長寺尾様をはじめご来賓の方々のご臨席のもと、会員の皆さまによる審議の結果、「令和6年度事業報告書、収支決算報告」「令和7年度事業計画書、収支予算書」「役員選任」の3議案が全会一致で承認されました。皆さまのご協力に感謝いたします。
当協会は設立当初から時代や社会情勢の変化に伴い、さまざまな事業を展開してきましたが、最近の府中町内在住の外国人の傾向として、欧米諸国出身者よりアジアの国々の出身者の増加が顕著となっています。そこで、今年度から語学教室事業を日本語教室のみにし、新たな試みとして英会話サロンの開催やアジア圏の国の文化紹介、また、日本文化紹介の一環としてそば打ち体験など、新たな事業の試みを考えています。
今年度も当協会のボランティア事業へのご理解ご協力をどうぞよろしくお願い致します。

◇外国人ゲストによる講演会 (令和7年3月2日(日)13:30~15:00)

◇外国人ゲストによる講演会 (令和7年3月2日(日)13:30~15:00)

2025年3月2日、くすのきプラザ2階研修室にて、ジョン・メンシング氏(アメリカ合衆国・ニューヨーク市出身)を講師に迎えた講演会が開催されました。メンシング氏は30年以上広島に在住し、Hiroshima’s Historiographersの会長として活動されています。また、広島ツアーガイドや英会話講師としても活躍されています。講演の前半では、メンシング氏が頼山陽について説明してくださいました。広島で長く活躍していた頼山陽は江戸時代後期の儒学者・歴史家・詩人であり、その代表的な著作である『日本外史』が江戸時代には幕末の志士たちに読まれていたこと、現在も国内・海外で高く評価されている解説は非常に興味深く、参加者一同が真剣に耳を傾けていました。講演の後半では、広島でのツアーガイドとしての経験を共有してくださいました。広島の歴史や文化を 訪問者に伝える際の工夫や、広島の平和記念公園や原爆ドームを訪れるツアーの際に感じたことを具体的な事例を交えながら話されました。講演の最後には質疑応答の時間が設けられ、参加者からの質問に丁寧に答えてくださいました。広島の観光業の現状と課題や平和活動についてなど、多岐にわたる質問が飛び交い、非常に活発な議論が行われました。今回の講演会を通じて、広島の歴史や文化を再認識すると共に多くを考えさせられる良い機会となりました。

※尚、本講演に於いて講演者から発言があった広島に於ける平和への取り組みに係る意見はあくまでも講演者個人のものであり、当協会の立場を反映するものではないことをお断りしておきます。

2025年度より事務所開所曜日及び時間変更のお知らせ

【事務所開所曜日及び時間変更のお知らせ】

2025年度より下記の通り、
事務所開所曜日及び時間を変更させていただきます。ご理解とご協力をお願いします。

<事務所開所曜日>
(現在)  火・水・木曜日
(4月から)月・火・水曜日

<事務所開所時間>
(現在)   9:00~12:00
(4月から)10:00~13:00

以上

放課後子供教室「国際交流教室」(令和7年1月~2月)

放課後子供教室「国際交流教室」(令和7年1月~2月)

府中町教育委員会社会教育課の依頼を受け、1月~2月、毎週水曜日に府中町内小学校5校で放課後子供教室「国際交流教室」を行いました。今回は当協会会員でベトナム出身のフオンさんが講師を務めてくださいました。
まずはベトナムの場所を地図で教えてもらい、ベトナムのたくさんの写真を見せてもらいながら、ベトナムと言えば有名な「フォー、アオザイ、バイク、屋台を紹介してもらいました。
次はベトナムの小学校の様子です。朝は7時までに登校しなければならず、1人で歩いて登校することは禁じられていて、必ず親にバイクや車で送ってもらい、集団でタクシーに乗り合って登校することもあるそうです。給食のあとは昼寝をするというスケジュール。ランドセルではなく自分の好きなリュックサックを使って通学すること、ピアスやネックレスをつけて学校に行けること、夏休みが3か月もあることなど、日本の小学校との違いに子供たちは驚いていました。さらに、ベトナムについてのクイズに答えながら、ベトナムのことを楽しく学びました。
最後に、ベトナムの果物であるジャックフルーツの葉でベトナムの代表的な動物である水牛を作り、「シン チャオ」(こんにちは)と習ったばかりのベトナム語で挨拶を交わしながら、遊びました。子供たちは「ベトナムの食べ物がおいしそう。ベトナムに行ってみたい。」と興味津々でした。フオンさんは「府中町や広島市には多くのベトナム人が住んでいて、小学校にもベトナム人児童がいるので、ベトナムのことをもっと知ってほしい。今回はベトナムのことを紹介する機会をもらえて、とても嬉しいです。」と言っていました。フオンさん、カム ウン!(ありがとうございました)

◆オコスタで会員交流会(令和7年2月16日)

◆オコスタで会員交流会(令和7年2月16日)

2月16日(日)10時半から、広島駅近くの「お好み焼きスタジオOKOSTA(オコスタ)」で会員交流会を行いました。
好評の企画だったので、昨年に引き続いて開催。当日は、外国人13名(ベトナム、中国、カンボジア、スリランカ、アメリカ)を含む38名が参加しました。美味しく焼けるコツを、オタフクのお好み焼き士が丁寧にサポートしてくれ、一人一人がお好み焼き作りに挑戦しました。トッピングは4種類から、ソースはたくさんの種類から選べて、自分の好きな味に。皆で自己紹介をしたり、近くに座った人とおしゃべりしたりしながら楽しい時間を過ごしました。お昼12時に終了し、皆で記念撮影。広島のお好み焼き文化を体感できるいい機会になりました。今後も、日本の文化を感じられたり、会員交流できたりする機会を作っていきたいと思います。

◇外国人ゲストによる講演会 (令和6年12月8日(日)13:30~15:00)

◇外国人ゲストによる講演会(令和6年12月8日(日)13:30-15:00)

府中町国際交流協会は、12月8日、本年度第二回目となる「外国人ゲストによる講演会」をくすのきプラザに於いて実施しました。今回は、広島市在住のイタリア人ウンベルト・カイアーファ氏をゲストにお迎えし、ご出身地ナポリの歴史や文化についてお話し頂きました。カイアーファ氏は故郷のナポリで早くから美術の才能を発揮され、12歳の頃には既に創作活動を開始、長じてナポリ出身の著名な美術家の名を冠したフィリッポ・ピアッツィ美術学院で正式に「絵画装飾」を専攻。卒業後渡米し、ロスアンジェルスに移り、著名な壁画家ウィリー・ヘロン三世とともに多くの壁画共同制作に従事されたそうです。広島では地元デザイン・建築会社とのコラボレーションも含め様々な創作活動に携わっておられます。また、日伊協会広島支部でイタリア語講師も務めておられます。講演に於いてカイアーファ氏は先ず、紀元前8世紀にギリシャ人によって興され、ギリシャ哲学、芸術、建築等が盛んであったナポリの起源や歴史について説明し、同氏自身のDNAにもかなりギリシャ性が色濃く残っている筈だと話されました。続いて、講演タイトル「ナポリを見て生きろ」について興味深い説明がありました。ナポリと言えば、「ナポリを見て死ね」または「ナポリを見ずして死ぬことなかれ」というドイツの詩人ゲーテが『イタリア紀行』の中に遺した言葉を思い起こす方もおられるかもしれませんが、カイアーファ氏はこれの逆を行きます。17、18世紀の英国貴族の子弟は21歳になると文化先進国のフランスやイタリアに卒業研修旅行に出かける慣習がありました。旅行の最後に風光明媚なナポリを楽しんだ後は、学生生活も終わり、英国に戻り実社会の一員としての生活が始まるため、この青春卒業旅行の最終地ナポリでの若者たちの心情を表す “Napolitude(ナポリ憂鬱病)”という言葉も生まれたそうです。然し、カイアーファ氏は、ナポリは終点ではない、ナポリを訪れ人生を楽しんで欲しいとの思いを込めて講演タイトルをつけたそうです。19世紀にイタリアが統一されるまでは小さな王国であったナポリでは独特の言語・文学、人々の気質、食文化等が形成されましたが、特にナポリ語で最初に書かれた本「五日物語 (Il Pentamerone)」という民話集にはラプンツェル、シンデレラ、長靴をはいた猫等々現在私たちが親しんでいる童話の原型となる話が含まれていたといった興味深い話についても紹介がありました。私たちが目にするナポリの写真には有名なベスビオ火山が写っていることが多いですが、よく知られたベスビオ火山の噴火(紀元79年)、その被害、更に火山灰に埋もれていたため保存状態が良好であったポンペイの当時の住居や人々の暮らしについても紹介がありました。興味の尽きないナポリとその周辺紹介の最後は食文化について。地中海風食習慣は、何と言ってもオリーブオイル中心でバターは殆ど使用しない、また日々の食卓に載るのはパスタよりは豆類、米、野菜が中心とのご説明がありました。更にナポリの伝統的家庭、火山噴火時のポンペイの食卓、マルゲリータピッツァの名前の由来、第二次世界大戦後の食糧難時に考案され、今では日本のコンビニでも買えるという「揚げピッツァ」等々ナポリに因むいろいろな食べ物やエピソードが紹介されました。講演後の質疑応答では、満席となった会場から日本の印象、ポンペイ出土の美術、イタリアの治安等々いろいろな質問が出されました。来場者の中にはイタリアに旅行された方も多く、その中でも特にナポリに旅行された方々からナポリ滞在の印象が語られる等大変和やかな雰囲気の中で講師との対話が行われました。最後に、来場者全員がイタリア語で ”ブラヴィッシモ、ウンベルト!”(”Bravissimo, Umberto!”(ウンベルト、最高!))と唱和して講演会を終了しました。楽しく示唆に富む講演をして下さったカイアーファ氏、また積極的に質問やコメントを下さった来場者の皆様に御礼申し上げます。当国際交流協会では、長年にわたり「外国人ゲストによる講演会」を実施してきましたが、使用言語が英語ということもあり、これまでは英語圏出身のゲスト(英語が母国語)のみをお招きしてきました。今回初めてイタリア人をゲストにお招きしましたが、来場者からは概ね好評を頂いたため、今後非英語圏出身のゲストの数を増やしていくことを検討したいと考えています。