平成29年度 第2回 外国人による講演会(平成30年3月4日)

2018年3月4日は、米国オレゴン州出身であ

り、現在安芸府中高校で英語を教えておられるプレストン・ベーカーのお話を聞きました。

タイトルは、「私の人生そして私に影響を与えた経験」ですが、彼の今までの人生とそれに影響を与えた出来事・経験を詳しく話してくれました。

彼の生き方の基本にあるのは、何事も奥深く探求するという姿勢と理解しました。

彼の両親が離婚したことから、一週間ごとに住む場所を変えるなど複雑な子供時代を過ごしていたようです。そして再婚した母親と新しい父親との間にできた妹ができて、一緒に楽しく写っ

ている多くのスライドを見る限り、兄とその妹と親密な仲で暮らしてきた家族を中心とするすばらしい人生だったと伺われました。

演劇に興味を持ち小学生時代から少しずつ役者としての練習はして来たようですが高校や大学に入ってプロ並みの演技を身につけたようです。 短い寸劇で彼が役者として芝居をしているビデオを3本見せてくれました。

日本には子供時代から興味を抱いており、高校、大学で日本語の勉強をしております。その動機は、よく日本のアニメから入った外国人がいますが、彼の場合は必ずしもそうではなく同級生に日本人がいたとか、その礼儀正しい姿を見て好きになった事が動機のようでした。

しかし日本移住を決定づけたのは、すい臓がんと言う大病にかかったためでした。がんの中でも生存率が最も低いすい臓がんにかかり、抗がん剤の副作用で丸坊主になるぐらいの苦

てパン屋を開くことを考えています。しい闘病生活を続ける中で今後の人生において何をすべきか熟慮してでた結論が日本移住でした。好きな女性にめぐり合い結婚して日本に一緒に来ました。 福山の高校でALTとして働きましたが積極的に日本の風土に溶け込む努力をしました。バーに通うことが大切と冗談気味に話していました。

このような日本好きな彼ですが、奥さんの今後

の人生のため帰国せざるを得ない状態になっています。彼女はパン屋を始める夢があり日本では外国人であるがゆえに商売を始めるのが非常に困難であることがわかったのです。彼としては奥さんの

夢をかなえるのが第一義と考えておりまずは母国に帰り奥さんを助け彼は残念だと言っていますが、我々日本人にとっても残念でもっと日本にいてほしい人物です。

 

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