今年も放課後こども教室「国際理解講座」が2月10日から5会場で行われました。
これは府中町国際交流協会が協力し、府中町教育委員会が毎年行っているものです。
今年の国はブラジルです。府中町内にある5つの小学校を順に巡り紹介していきました。
まず、ブラジル日系3世のアンドレア古賀さんが、子供たちに白地図を渡し「ブラジルはどこですか」と聞きました。ブラジルの国旗は知っていても、どこにあるか知っている子供はいませんでした。そこで、赤鉛筆でブラジルに色を塗ってみました。日本と比べてみるととても大きな国ですね。
次にアンドレアさんが、「日本からブラジルまで飛行機で36時間かかる」というと、子供たちから驚きの声が。ブラジルと日本では時差が12時間あり、昼と夜がちょうど反対。季節も反対です。ブラジルといえばサッカーとリオのカーニバルが有名です。でも子供たちが興味を示したのは、お金。ブラジルのお金の裏には動物や鳥が描かれているのです。
また、魚のうろこにも驚きました。アンドレアさんが持ってきたアマゾンにいる魚のうろこです。とても大きくて硬く、うろこ1枚がポテトチップス大の大きさで「ポテトチップスみたい」と大騒ぎでした。アンドレアさんのおじいさんとおばあさんは、船に乗ってブラジルに移民しました。今もブラジルにはたくさんの日系人が住んでいます。
「国際理解講座」の後半は「カポエイラ」を体験しました。ブラジルの無形文化財に指定されている格闘技です。様々なことを禁じられていたブラジルの奴隷たちが、あたかもダンスをしているように カモフラージュしながら練習していたそうです。広島で「カポエイラ」の普及活動をしている米田周平さんに教えてもらいながら、みんなでやってみました。直接体がぶつからないので、子供でも女性でもできます。音楽に合わせ、ダンスをしているような感じで、子供たちは大喜びでした。
今年の放課後こども教室「国際理解講座」はコロナが収束せず、開始日が遅れたり直前で延期になった小学校もありました。また、人数も1校10人までと制限された中での開催でしたが、こどもたちの笑顔に出会うことができてとても幸せでした。